行政・自治体関連の漫画制作事例3選

column2025.11.18

行政・自治体案件では、「制度が複雑で伝わりにくい」「画像・文章だけでは市民の理解が進まない」という課題が常につきまといます。

レジカスタジオでは、自治体の広報・啓発・ビジョン策定など、多様な行政案件で住民に届く漫画表現を企画・制作してきました。

今回は、広告代理店の皆様が行政案件の企画提案に参考になるよう、3つの行政自治体系漫画制作事例をまとめてご紹介します。

事例1:住宅リテラシーの概念を20代〜30代世代向けにかみ砕く漫画コンテンツ

漫画制作事例

依頼主:国土交通省(官民連携プラットフォーム「住まリテ」)
仕様:1ページ × 5話(フルカラー)、ショート動画
用途:WEBサイト、テキスト、動画

住まいに関する制度や基礎知識は、文字だけでは理解しづらく、若い世代の関心を集めにくいという課題がありました。そこで、20〜30代を主なターゲットに設定した読みやすく親しみやすい漫画を制作。

作品全体の世界観をファンタジーに寄せ、猪突猛進な魔法使いの主人公と、毒舌なネコの相棒が住まいの悩みを次々と解決していく構成に。堅いテーマをポップなキャラクターに置き換えることで、若年層でも気軽に読み進められる工夫を施しました。

また、漫画で興味を喚起したあとに、解説動画やテキスト記事へ自然に移行できるよう導線を設計。漫画・動画・テキストを組み合わせた多媒体展開により、理解促進と情報到達を両立させた施策となりました。

事例2:市制60周年 市民の地元愛をキャラクターで表現

漫画制作事例

依頼主:東京都日野市
仕様:記念冊子用イラスト
用途:イベント配布冊子・地域啓発

レジカスタジオでは、節目の年に当たり、記念イベント冊子のイラストを制作しました。

冊子内のナビゲーターとして「日野 守(ひの まもる)」というキャラクターを設定。日野市民の地元への思いを体現する人物像を描き出しています。

事例3:未来ビジョンを“市民の声”と共にかたちにする

漫画制作事例

依頼主:東京都日野市
仕様:モノクロ
用途:ビジョン策定資料・WEB掲載

日野市が策定する「日野2030年ビジョン」のプロジェクトにおいて、レジカスタジオの編集者・漫画家がワークショップに参加し、市民や職員から出た意見・価値観・課題意識をその場で収集。そこで得たリアルな声をもとに、ビジョン冊子内の漫画コンテンツを制作しました。

行政ビジョンは抽象的な表現になりがちですが、実際の参加者の言葉をキャラクターに落とし込むことで、読む人が「これは自分たちのまちの話だ」と感じられるストーリーに。
専門政策をそのまま説明するのではなく、市民の生活目線で未来を描く構成を目指しました。

行政・自治体案件の漫画制作で見えてきた成功ポイント

広告代理店が自治体・行政向けに漫画提案する際、特に重要なのは次の4点です。

漫画制作の4つの成功ポイント
  • 専門用語を対話形式でかみ砕く
    行政制度は難解ですが、キャラクターに「疑問→理解」の流れを担わせることで読者が自然に理解できます。
  • 「市民の目線」を必ず入れる
    行政職員側の視点だけでなく、市民の不安・課題・日常をストーリーに反映させることで説得力が上がります。
  • 紙・WEB両方に流用しやすい構成に
    自治体は二次利用ニーズが高いため、漫画をポスター・パンフレット・WEBに流用できる設計が求められます。
  • ワークショップ・ヒアリングを前提にした設計
    行政案件は合意形成が多いので、初期段階の擦り合わせが重要。漫画化する前のワークショップ参加は非常に有効です。レジカスタジオではワークショップの企画設計・実施も可能です。

まとめ

行政・自治体の広報や啓発、ビジョン策定において、漫画は「難しい情報をわかりやすく、伝わる形に変換する」非常に相性の良いメディアです。

今回紹介した3件は、広告代理店の提案書にもそのまま使える行政向けの成功例として活用できます。

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